紫陽花

 本日は、空模様が雨になりそうな朝のスタートでした。どんよりとした中でも学校にある紫陽花は蕾から花が咲き出しました。これからの季節に紫陽花は、風情があります(紫陽花、蝸牛、長靴とくれば梅雨を連想します)。体育館通路の脇の紫陽花の一株がそろそろ見頃となりました。

  
少しやせ気味の幹ですが多くの花をつけています

 
紫陽花の隣にある樹木にもオレンジ色の花が咲いていました。確か去年柘榴のみがなっていたと記憶しています。夏休み後半にかけて台風の季節に柘榴の実と言えば、小説があったような・・・。

 昨日の下校時に2名の女の子が校長室前に来て小鳥の雛が死にそうですと持ってきました。雀の雛でのようです。体育館の横にいたそうです。持ってきたときには、息も絶え絶えでした。下校なので預かりました。巣から何かの事情で地上に落ちたのではと思われます。巣に戻すわけにも行かず見守るしかありませんでした。小一時間もしないうちに息を引き取りました。子ども達にも巣から落ちた雛は厳しい現実が待っている旨を話しました。翌日、2人の子は、校長室前に来て、雛の様子を聞きました。状況を伝えてところ、お墓を作って埋めることになりました。お昼休みに校庭の隅にお墓を作る事になりましたが、あいにくの雨で外へは出られませんでした。一緒にお墓をと思っていましたが、午後からの出張もあるため、先にお墓を作って、後でその場所を知らせてあげることにしました。
 子ども達にとって生死について深く考えることは少ないかもしれません。また、そのような経験も数少ないと思われます。今回の2人の子には、巣から落ちてしまった雛のこと、息を引き取ることについて、悲しみの中にも生あるものの宿命を感じ取り、生きていることの大切さや素晴らしさが伝わればと思いました。